2025年のインフルエンザについて

今年は関西万博が行われたこともあり、9月から関西でインフルエンザの流行が始まり
各務原では、9月下旬に修学旅行でインフルエンザとコロナを貰って帰ってくる小中学生を散見
この時は流行に至らず10月中旬から中高生でインフルエンザAを認め
11月に入って那加 蘇原 の小学生に 流行し 11月中旬に 園児に流行が広がりました。
症状は、発熱と頭痛・倦怠感で始まり、インフルエンザAですが嘔気を認めます。
その後咳嗽・鼻汁分泌が現れ、治療および経過で解熱後咳嗽が持続する傾向があります。
現在は発熱者の10人に5人がインフルエンザで、インフルエンザ100人中1人ぐらいインフルエンザB
がいるので、12月になってもインフルエンザA流行が遷延するとBの流行につながると
年内の流行になる事が心配されます。

【インフルエンザワクチンの予約受付を始めます】

インフルエンザワクチン接種は、当院受診歴のある方に限定になります。
予約は10月1日(水曜)より受付し、10月16日(木)より接種を開始いたします。
また今年から2歳以上の方に、若干点鼻による痛くないワクチン:フルミストを入手しています。
数量限定ですのでお早めに!!
接種開始:10月16日(木)~
注射ワクチン料金 3歳未満 3500円 3歳以上 4000円
点鼻ワクチン料金 8000円 (1回接種で良い)
接種時間
火・木曜:2:30~3:15 8~10名
月・火・木・金 : 夕方診療で 8~10名
土       : 午前診療で 8~10名

今シーズン初めてインフルエンザのお子さまが来ました

2025.9.29 岐阜市の保育園でインフルエンザが流行していて、40.1℃の発熱と鼻水で当院を受診され、保育園ではやっている事もあり、COVIDとFluの検査を行い陽性でした。お子様は高熱もありしんどそうでした。最近の新型コロナが38.0℃前後の事もあるのに、やっぱりインフルエンザは高熱を示しますが、抗ウイルス薬があるので飲むことができれば割と症状は改善します。この流行は拡大は少ないと思いますが、10月からFluワクチンも開始されるので接種をよろしくお願いします。

百日咳流行に対する私見

以前から3週混合、4種混合、現在は5種混合ワクチン接種により大流行はないのですが、学年でいうと4年生ぐらいから百日咳罹患者を散見していました。COVIDの流行によりソーシャルディスタンス等の影響で4年間 百日咳の流行がなかったことも影響して今年の初旬から都心で流行の報告があり、各務原では6月から明らかな流行を認めました。発熱なく咳だけが持続し、5回以上の咳き込み、咳のために食べたものを吐きそうになる、咳き込みのために息が苦しくなるなどの症状を認めます。診断は発症から2週間以内ならPCRによる核酸検査、1カ月以上経過しているなら百日咳抗体検査をお勧めしています。

百日咳は学校保健法で出席停止の疾患で、症状が改善するか、5日以上マクロライドを内服すれば周囲への感染性はなくなるので通学・通園は可能ですが、治療を行っても症状は改善するというより悪化を若干防ぎ、症状の継続期間を短縮する程度であると考えてください。

令和7年に8月流行の疾患

昨年は夏は手足口病やヘルパンギーナと言った発熱を伴う夏風邪が流行しましたが、今年はリンゴ病や百日咳と言った季節と関係ない疾患が流行しています。倦怠感と頭痛を伴って24時間前後の発熱を認めるエンテロウイルス系のEcho-Virusと思われる発疹を認める夏風邪を散見します。(2025. 8. 17)