普段は便がよく出ているお子さんが、一時的に便秘の状態になっただけの時には、「一過性便秘」といいます。一過性便秘の場合には、浣腸や薬で便を出してあげれば、また元の良い状態にもどる場合がほとんどです。便秘が、1~2ヵ月以上続いている場合には、「慢性便秘症」とされます。経過により治療はことなります。3種類ぐらいの便秘薬を投与します。慢性便秘のお子さまは、3か月程度治療の継続をお勧めします。
医療において、便秘は週に3回より少なく、5日以上でない日が続いた状態を便秘と診断するのが一般的です。ただ毎日排便があっても便がコロコロで、でる時に痛くて泣いたり、排便後肛門から血がでる時も便秘と考えてよいと思われます。便が固いことがお子さまに苦痛の原因になっている事から便を出すだけでなく、便を柔らかくすることが必要です。こどもの便秘は珍しくありません。10人に1人以上存在すると言われ、特に離乳開始から終了のころ母乳摂取量の減少、トイレットトレーニングや通学・通園を機に始まるとされる。
便秘の治療薬は
浸透圧性下剤
- ポリエチレングリコール(モビコール)
大腸ファイバーを行うために、大腸の便を無くすために開発された検査用薬剤「マグコロール」を在宅で処方できるようになったもので、急にお腹が痛くなったりしない上効果は確実です。
- 塩類:酸化マグネシウム(カマグ・マグミット)水酸化マグネシウム(ミルマグ)
フランス産のミネラルウォーターの「コントレックス」はマグネシウムを沢山含んだ超硬水が、以前「ダイエット」に効果があるとされ排便を確実に促します。
刺激性下剤
- ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)
- セ ンノシド(プルセニドなど)
どちらも、比較的確実な効果が得られますが、飲み始めのときに量の調整が必要です。量が多いと、下痢になったり、おなかが痛くなったりする可能性があります。
- 糖類:マルトース(マルツエキス)
機能食品に近く急にお腹が痛くなったりしませんが、内服で効果は出にくいと言えます。
坐薬
- ビサコジル(テレミンソフト)