2週間以上続く4週間の継続は遷延性咳嗽とされ、8週間の継続は慢性咳嗽とされます。秋から冬の間は咳が続くことがあり季節性の咳き込みは、空気が乾燥し気管や気道が細い幼少児に多く、アレルギー反応で夜間のせき込みが続き昼間は少ないことが多い。またスギやヒノキの花粉症のあるお子さまは、春先も咳き込みが続くことがあります。これらの咳き込みは一日の昼夜で差があり発熱は37~38℃の微熱が持続しアレルギーの治療を10日程行うことで改善します。咳に伴って発熱や鼻汁・鼻閉を伴なう時、マイコプラズマ感染症や慢性副鼻腔炎から咳嗽が続いている可能性があり、レントゲン検査、血液検査や抗原検査や鼻腔培養検査を行って適切な治療が必要です。今年初期から百日咳の流行が言われます。百日咳は三種混合・四種混合・5種混合ワクチンにより予防効果により、当院の百日咳患者は一人も発熱はなく、年齢は小学生の高学年から高校生がほとんどです。マクロライド系抗生剤の5日間内服することで、周囲への感染拡大は防げますが、お子さまの症状はひどくならない程度で改善が乏しく、その効果は咳嗽の持続期間の短縮が期待されます。