解熱剤の頓服は、解熱効果と鎮痛効果があります。解熱剤の使用は、38.5℃以上で体調が悪い時(食欲がない、痛がっている、活気がない)に使用することが基本です。
保護者に鎮痛作用から高熱がなく使用し2日間で7~8回使用したり、発熱で「食欲なく水分も取れていない」と再診し、あまり食べてないが元気はあるので頓服は使ってないと言われることもあります。 解熱鎮痛剤の頓服は24時間で5回以上の使用は、肝臓に負担になり効果も疑われお勧めしません。小児の頓服はアセトアミノフェンを使用しますが、発熱と鎮痛に絶対的効果があり上手に使ってください。
解熱剤として使う時は、発熱はある設定温度まで体温上昇する段階で、手足は冷たくなり悪寒と言われる顔、手や足の筋肉収縮させて発熱を促します。熱が出始めた37.8℃前後の時点で解熱剤の使用は、発熱の設定温度まで上昇させることを妨げ悪寒や寒気が長引くことになり効果が乏しくなります。発熱があり機嫌が悪く、悪寒を認めた時は、検温とともに手足に触れ冷たいようなら布団をかけてあげ、悪寒が消失し手足が温まったら解熱剤を投与してあげてください。
鎮痛剤と使用する時は、4回(3回の食前と夜間の眠前など)にしてください。3日以上繰り返し鎮痛剤を使わなければならない時は、必ず受診してください。