百日咳流行に対する私見

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以前から3週混合、4種混合、現在は5種混合ワクチン接種により大流行はないのですが、学年でいうと4年生ぐらいから百日咳罹患者を散見していました。COVIDの流行によりソーシャルデスタッチ等の影響で4年間 百日咳の流行がなかったことも影響して今年の初旬から都心で流行の報告があり、各務原では6月から明らかな流行を認めました。発熱なく咳だけが持続し、5回以上の咳き込み、咳のために食べたものを吐きそうになる、咳き込みのために息が苦しくなるなどの症状を認めます。診断は発症から2週間以内ならPCRによる核酸検査、1カ月以上経過しているなら百日咳抗体検査をお勧めしています。

百日咳は学校保健法で出席停止の疾患で、症状が改善するか、5日以上マクロライドを内服すれば周囲への感染性はなくなるので通学・通園は可能ですが、治療を行っても症状は改善するというより悪化を若干防ぎ、症状の継続期間を短縮する程度であると考えてください。

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